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神経内科・老年科分野 初期臨床研修プログラム

1.目標と特徴

神経疾患は稀で難解であると思われがちである。しかし脳血管障害は有病率が単独臓器としては第一位で、人口10万に対し600人もの発症率を有する疾患であり、最も経験される疾患の一つであることは間違いない。また高齢化社会が到来し、認知症や変性疾患も確実に増加し、筋無力症や、自己免疫異常に起因する神経疾患は若年のみならず老年層で確実に増えている。こうした背景から神経疾患は、医師をしている限り常に身近にある疾患である。

MRI、PETなどの画像診断学や分子生物学など日進月歩の先端医療のなかで医師に要求される知識と技術は膨大であるが、基本的なプライマリ・ケアの第一歩は時代によらず不変である。すなわちこれは病歴の正確な聴取、身体的所見、神経学的所見の把握を行うことであり、神経系に限らず内科医としての基本である。これにより得られた情報から基本的検査を過不足なく選択し、適切な初期対応や、老年者の身体的な特異性を理解した上で基本的な治療方針を決定する能力が必要である。また、プライマリ・ケアにおける基本的治療方針とは緊急の状況を単に回避すればよいということではなく、長期的な生命・機能予後を改善するための高度先端医療へも直結できなければならない。

以上のような、プライマリ・ケアを身につけ、かつ医師としての人間形成を養うことが当科の研修の目的である。

研修のTYPE

①初年度の内科全般の研修にて目標とする症例経験数が不十分なものに対しては、内科研修・症例経験目標の必須あるいは経験すべき症例研修を第一に行う。

②内科研修を終了したものについては各神経疾患に対し、神経内科医のいない病院でも単独で診断、加療方針の決定、専門医へのコンサル卜の判断を適切にできるような知識、技能を獲得することを目標とする。また受け持った症例は内科認定医を獲得するための資料となるようにする。

③将来神経内科医を目指すものには、卒後研修修了後からの神経内科研修に移行できる研修を目標とする。内科認定医の獲得を最初の目標とし、神経内科専門医を獲得することを次の目標とする。

外来研修

GIO:
病歴を確実に聴取し、頻度の高い神経疾患の症候を確実に把握し、診断・鑑別できる。

SBOs:
①病歴から考えられる鑑別診断を挙げられる。
②軽微な神経症候を見落とさず診察でき、入院が必要な緊急疾患、重症な疾患を鑑別できる。

病棟研修

GIO:
病歴を確実に聴取し、入院が必要な病態を確実に把握し、診断・治療方針の決定ができる。

SBOs:
①急性疾患の緊急処置を確実に行え、必要最小限の緊急検査を選択し直ちに実行できる。
②入院者に対し、診断のための神経学的な所見の取得ができ、鑑別のための検査計画を立て、それらの検査結果を把握できる。
③老年者の身体的な特徴、合併症を理解した上で、薬剤の選択、使用法を理解し、補液計画等の治療計画を確実に立てられる。
④変性疾患などの神経難病の診断ができ、患者に的確な社会的・精神的サポートができる。

経験すべき疾患・検査・治療方針

以下の疾患に対し、神経学的な所見を診察でき、脳脊髄液検査、単純X線写真、MRI、MRA、SPECT、PET、脳波、神経超音波検査、神経伝導速度検査、筋電図、筋生検、脊髄造影、ミエロCT、各種誘発電位検査等を用い診断を確定する方法などを学び、初期治療に参加する。

(1)緊急〜急性疾患

脳卒中(特に脳梗塞)
意識障害
てんかん重積発作
頭痛
単純へルぺス脳炎
その他の脳炎・髄膜炎、脳血管炎

急性脊髄症
急性散在性脳脊髄炎
呼吸筋障害による低酸素脳症
1)重症筋無力症のクリーゼ
2)Guillain-Barre症候群
3)筋萎縮性側索硬化症


(2)急性〜亜急性疾患

脱髄性疾患
自己免疫疾患
①末梢神経炎
②筋炎・筋症
③重症筋無力症
④肉芽腫症、サルコイドーシス
⑤神経Behcet病
⑥低カリウム性四肢麻痺

(3)変性疾患

認知症
Parkinson病およびParkinson症候群
舞踏病
ミ卜コンドリア脳筋症
脊髄小脳変性症
運動神経疾患(ALSなど)
脊髄疾患
1)脊椎症・脊髄症
2)脊髄空洞症
多発神経炎(遺伝性疾患、中毒性、代謝性疾患)
筋ジストロフィー

(4)その他

全身疾患に伴う神経症候
代謝性疾患
本態性振戦
痙性斜頸
顔面神経麻痩・顔面痙攣
良性頭位変換性めまい

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